新型コロナ、新しい制度がはじまりました。
- 2022.08.09
これまで新型コロナと診断されるまでの流れは、病院や自治体関係の検査施設で抗原検査などの迅速検査やPCR検査を受け、陽性になると医療機関から届け出を行う形でした。
世間を見渡してみると、検査キットが販売されていたり、自治体と連携のない検査施設などもあったのですが、それらを利用して陽性となった場合もいったん医療機関を受診し、場合によっては改めて検査を受けたうえで医療機関が届け出を行うまでは ”新型コロナ疑い” という扱いになります。
そのため、どうしても新型コロナ感染を疑う方が医療機関に集中してしまい、医療現場のひっ迫と新たな感染のリスクになっていたのですが、8月5日から県が重症度の低い方に対して検査キットを送付し、陽性の場合は自身で陽性の届け出を行う新しい制度が始まりました。
詳しくは県のホームページから当該の項目を見ていただくのが早いのですが (抗原検査キットの送付及び自主療養制度の開始について)
- 所在地が兵庫県の方(ただし、神戸市在住の方は除く)
- 2歳以上59歳以下の方
- 基礎疾患がなく、肥満(BMIが30以上)でない方 ※BMI計算式:[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]
- 軽症の方 ※軽症:呼吸が苦しくない。飲食ができている。乳幼児で顔色が良い。
- 妊娠していない方
- メールアドレスをお持ちの方
が対象者となり、WEB上から申請を行うことで自治体からご自宅に検査キットが送付され、検査で陽性となった場合は同じくWEB上から申請を行うことで自主療養を始めることが可能になります。
伊丹市でも同様の制度の運用が8月8日から始まっていますが、おおよその使い方は県のものと変わりないようです。 (抗原検査キットの送付の開始について)
現在流行しているウィルスはこれまでより多くの方が感染していますが、同時に比較的軽症で済む方が多いようです。
比較的軽症で、新型コロナなのかそうでないのかを確認したいような状況の方にとっては意味のある制度ですから運用が上手くいくといいな、と思っています。
当院は小児の発熱診療を行っていますが、発熱等診療・検査医療機関に手を挙げてはいませんので、コロナの検査については診療の上、院長が必要と判断した方にのみ検査を行う形をとっています。
二歳未満の発熱の方や、お薬の手持ちがなかったり、軽症かどうかの判断がつかなくて困っているような場合、できる限りの対応はさせていただきたいと思いますが、検査をおこなうかどうかについてはご希望に添いかねる場合がありますので、ご理解をよろしくお願いいたします。